もうすぐ12月ですね。
この季節になると、何となく気持ちが落ち着きません。
子供のころの暮れは、家族みんなで家じゅうの掃除をしました。
障子の張り替えは、12枚、窓が沢山あり、お手伝いさんも拭いてくれたけど、
追いつかないから皆で窓ふき。
手分けして玄関掃除、台所の掃除、いつもの掃除より徹底的に綺麗にして、
28日からは、お正月のおせちやお客さんの食事の準備。
鯵を3枚におろしたり、鶏を殺して水炊き用の肉を綺麗にバットに並べたり、
餅つきもしました。
祖父のお客さんが毎年100人から多いと150人ぐらい入れ替わりで訪れました。
元日は、新年の挨拶を家族の前で祖父がして、大阪から叔父の家族が泊まりに来ていて、
10人以上でお屠蘇をいただきました。
その時の朝は、新しい下着を着て、新しく買ってもらったワンピースを着て、
新年の祖父の決めた時間には、席に座れるよう早起きさせられました。
紅白を最後まで見て、眠かったので、着替えるのを抵抗したけど、
姉に怒られて、着替えたように思います。
その当時、どこの家でもこのように新年を迎えるのだと思っていました。
家庭を持ってまあビックリ。嫁いだ先は、泊まりに行ったら朝誰も起きない。
年末、ほとんど掃除もしない。
さらにおせち料理を作らない。
泊まりに行ったものの、何をして良いかわからず暮れからうろうろする私。
おせちは作らないのですか?
何かしなくちゃと障子張り替えないのか聞いてみても、
破れてないからという。
トイレ掃除をして、元旦は、茫然とダイニングに座っていた。
寒いし悪いけど来年冬は、もう行かない。
と次の年から夏しか行かなくなりました。
自分の家でお正月。
実家は、お吸い物のお雑煮で鶏肉とホウレンソウと餅にゆずが入っていたのに、
なんとカブの味噌汁のお雑煮じゃないとお雑煮じゃないという。
面倒だから、カブの味噌汁に餅を入れて出す。それで喜んでいるから、
あれまと驚いた。
民俗学的にいうとハレの日を迎える心構えを持っていた日本人。
お正月さんという神様をお迎えしていた。
そんな気持ちを忘れてしまいそうになる後ろめたい気持ち。
お正月が過ぎたら、そんなことすっかり忘れてしまうけど、
この季節がくるとそんな後ろめたい気持ちになります。(-_-メ)
今年は、お料理も習い始めたことですし、少し真面目におせちを作ろうかな~。
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