自宅前

自宅前
2013年5月18日現在の通り沿い。

2014年8月8日金曜日

ユマニチュード入門

NHK「クローズアップ現代」で取り上げられ、その番組を見て感心して興味を持っていたら、
先日たまたま進先生の講義でこのユマニチュード入門の本の話題になり、
これは、太極拳と同じだよとおっしゃった。

思わずアマゾンで本を購入して読んでします。

認知症の介護について書かれた本で、今まで2年も歩けなかった、
おじいさんやおばあさんたちが歩きだす。魔法のような話ですが、
技術だという。

人間が歩くと言うこと立つということに関して、脳に誤情報を与えない事が
大切と書いてある。

 「立つと言う事は、足の裏で得た身体の自重やバランスに関する知覚情報が
脳に伝達され、筋肉や関節の動きに関する指令が脳から出ているからです。」

どのように筋肉に力を入れて、関節を動かせばよいのかという指令を出す脳を
混乱させるような介護の方法を取ってはいけないというのです。

介助する人が5歳以上の子供が出せる力以上の力を出してはいけない。


ケアする人が自然に助けてしまうことは、高齢者の知覚情報を奪ってしまうんですね。


これは、子育てだと当たり前といえば当たり前です。
子供が立つことをはじめようとした時、どんなにフラフラしているからと、
支えたり持ち上げたりするようなことを親はしないで、立つことを見守って、
待っていますね。

ソファーから落っこちそうと思ったら、手を差し伸べるかもしれないけど、
息子3人落ちても良いように下にマットレスをひいたりして、なるべく自分で覚えて
もらうように手を出さない方法を考えました。


高齢者だと確かに転んだら骨折してしまうかもしれない。
支えてないと危ないけれど、
手をつかむことや、脇を引っ張り上げるようなことをしてはいけない。
あくまで本人の力を待つ。
立つことが20分出来たら歩けるそうです。
2年も寝たきりでも毎日立つ練習をさせると歩けるようになる。
介護施設の人が足りないとかそういうことは、ちょっと置いておいて、
興味のある方は、本を読んでね。


足裏の感覚と自分で動こうとする心が立って歩くということにつながる。
何を目的に歩くのか?
1日寝込んでしまうと筋肉の20パーセントがダウンしてしまう。
動きたいと思う目的があるから人は歩く。
目的を失うと立つ必要も歩く必要もなくなり、寝たきりになってしまう。

高齢の男性で、イブ・ジネストさんがちっとも歩かないと看護師さんに言うと、
歩きますよと女性看護師さんがスカートの裾を少しあげて、さあこっちにいらっしゃいと
言ったら、歩いたと言う。さすがフランスの男性、高齢者でも若さの秘訣は、
生命エネルギーですね。(笑)


さて、足裏の感覚に意識を持つのが太極拳ね。
バランス感覚。

介助の人が、膝がつま先より前に出ないように足で膝前を両側からブロックしている。

太極拳で膝がつま先よりでると行き過ぎで、バランスが崩れを相手に見破られて倒されてしまう。

対人でやっているわけではないけれど、基本がこの本を見ていると太極拳とまったく一緒であるとよくわかります。

何でもつながっていますね。
アンテナを持って、物事を見ていると面白い。


2 件のコメント:

  1. こんばんは♪
    ご無沙汰しております
    このNHKの番組、私も視ましたが忘れていました・・・・
    で、このブログを読み介護中の私は大いに思う事が
    そして太極拳も早く再開したくなりました!

    実は一週間前、ぎっくり腰になってしまい
    もうしばらく太極拳の教室に行けそうもありません
    とても残念です(-.-)
    お会いできる日を楽しみに治療頑張ります♪

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  2. そうでしたか、皆さんが来ると言っていたのにどうしたかしらと噂していました。腰が良くなったら来て下さいね。私も皆さんもお会いするのを楽しみにしていますよ。

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