今年に入り、太極拳をお伝えする想いが
変わりました。
心を込めた表現とは具体的にどんな事だろうかと伝える言葉や動作を考えるようになりました。
ふと太極拳の足の運びは、お客様にお茶を出すときの感覚に近いと感じました。
ドンと乱暴にお茶出しする事はない。
手元で丁寧にお茶を差し上げる。
太極拳の足の運び、足全体をドンと乱暴に
下ろしたりしない踵をついたら、爪先を緩めて下に股関節を緩めながら後ろ足にあった重心を前足移動させる。
丁寧な足の運びに心を込めた表現になると
思いお茶出しと太極拳を結びつけて今週の指導の説明に入れてみた。
実際には、初心者には相当難しい。
体幹の軸が定まる筋力がつかないと
お茶出しのような歩の運びなんてとても出来ない。
吉田沙保里さんがレスリングの現役を引退した。
強くなるには、腹筋やスクワットのような筋肉を鍛える皆か一番やりたくない事をやらないと強くならないと言っていた。それを聞いて、楊名時太極拳で良かったなどと感じた。競技ならやりたくない事をして鍛える必要があるけど、私たち年齢を重ねている大人が、辛い事はやりたくない。(笑)
でもどうだろう、丁寧な心の表現なら磨いていけそうな気がする。
思うように身体が動かなく身体が固くても
一つ一つの動作をゆっくり丁寧に調身、調息、調心を目指して動けば、誰のものでもない自分の表現になる。
上手く動けなくても、丁寧に心の表現をしていきたい。
心の表現には宇宙のように終わりがない。
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