含胸抜背という稽古要諦がある。
背中も胸ものびのびとした姿勢を表しています。
動きの中では、背中の肩甲骨が飛び出るような動きをしないのですが、
これもを背式と言ってやってはいけない動きですが腰の回転があれば
背式にならなくなるから、奥の深いところです。
でも私がこの稽古要諦で一番心に残るのは、心をいっぱいいっぱいにしないという事です。
学生の頃、運動部で根性とか努力とかそういう価値観で頑張って勝利を勝ち取ろうと
してきた私の潜在意識には、ついつい何事にも気が付けば、根性とか
一生懸命とか努力とかついつい一杯一杯頑張ってしまうところがありました。
これって、人にお任せ出来ないという事につながったり、
ひたすら頑張ってしまい結果的に余裕がない状態になる。
妙に緊張したりしてしまう。
例えば自分が正しいと思っていて意見を曲げない頑固な心であったり
焦りだったり気負いであったり視野が狭く、周りの人に合わせられないとか
喧嘩になったり相手に威圧感を与えたり、
精神が壊れてしまうほど極端な考えだったりしてしまう。
心と身体のアンバランスなストレス状態。
自分がいっぱいいっぱいな精神状態では、相手の事など何も見えなくなってしまう。
太極拳は、筋肉を緩めて頑張らないのですよ。
それって心もいっぱいいっぱいにしないで、7割ぐらいの感覚でいないと
出来ないのです。
何年も太極拳をしている間に、心が非常に安定してのびのびしてしまって、
適当で良いじゃないかと思う心になって些細な事に動じなくなったと言うか
誰にどう思われても関係ないとか気にしなくなり、
自分軸も出来て来たんだと思うのですが、楽しいのが一番だなと
自分で自分を追いつめたりすることしなくなった。
すべて物事は先に進んでいく途中という感覚。
今日は、夜の教室にテレビの取材が来る事になり、
来てくれるはずの支部長さんも来れないそうですが、
HP作ってくれたAさんもいらっしゃるし、私は、いつも通り、
とくに特別かっこつけてもしょうがないしね、いっぱいいっぱいに
しないように適当に七割ぐらいでと思っています。(笑)
まろやかにやります。緊張するとは思うけど・・・・
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