自宅前

自宅前
2013年5月18日現在の通り沿い。

2015年8月6日木曜日

資格審査

強制するわけでも何でもない、受けたいと思う人が受ける。

火曜日のお教室での審査が一昨日行いました。
前の審査の時には、きちんと動ける方が揃っていて
数名で受けたと思う。

ご病気されてブランクがあった中伝を受けられる方、10年以上稽古してはじめて初伝を受けようと
思われた方、80歳になったらお教室を持ちたいと意欲的な70代の方は、奥伝の審査
でした。

この3人のメンバーだけの少ない人数の審査はこのお教室でははじめてかもしれない。

木曜日から見学に来てくれた方もいて、とても緊張されたのだと思う。

5式を飛ばして7式から少し動揺して動けなくなり、仕切りなおして、
どうにか最後まで動かれた。

見ている私もハラハラして、大丈夫かと終わるまで心配でした。

いつもの稽古、年月の長い皆さんなので、佳代子先生がおっしゃる入静という心に近い
動きになってきていたと思うのだけれど、緊張感が、お互いに伝染して、
自分と違う動きをされた方につられて、合わせようとされたのか、
3人が同時に5式を飛ばして後半持ちこたえてほっとしました。

いつもの稽古を見ていて不合格ということはないですが、
この緊張の経験は、とても良かったと思う。

24式、気を途切れることなく綿々と動いてしまわないといけない。
集中して、心を落ち着かせ、調身、調息、調心で動いていけるようにこれからも
稽古を続けていってほしい。

私がこの教室を受け継いでから、数人で前に出て動いてもらうように声を
かけている。私よりキャリアが長い方もいらっしゃる。前に出る練習だと思っている。
私が後ろにいることで、後半の動きの速度が速くならなくてよいとも思う。

今回の奥伝の方は、いつも嫌だと前に立たれなかった。
でも先週はじめて前にたって動かれた。

木曜日の教室にも顔を出されて稽古された。

審査を受けようと思わなかったら、こんなに真剣に自分に向き合うことも
なかったと思う。
何も自分にプレッシャーをかける必要もない。

終わった後私のところで話をされた。
「年だからと逃げていたら、いけないと思った。東京の講習など資格がないと受けられない。
箱根にも指導員の資格がないと参加できない。資格をとって私にいろいろな勉強会に連れて行ってほしい。」とおっしゃった。来年の帯の合宿にお誘いしようと思った。

よく慧先生が、気が動いたとおっしゃる。
気が導き心が動く。

こころと気が動くことの素晴らしさ。

どんなこともそうだと思う。

前向きな気持ち、人に言われてしぶしぶでもなく、自らの心が行動させる。

太極拳は、資格を取ることは、強制でも何でもない。

一番私が思うことは、太極拳をしていることが、人生の励みや心の支えとなり、
自分がやりたいことをなんでも前向きにやろうと思う心が育つ。

後楽園で資格審査を受けようと一生懸命の方がいる。
初伝の時とは、ぜんぜん違う前向きな姿勢。
仕事が大変で忙しい。いろいろなスポーツも好きなようで、
あれこれ体を動かしている。

でも他のスポーツじゃなく太極拳の資格を取ろうと思って、
仕事の合間に一生懸命、怜奈先生の本を見て、DVDも見ることもあるようで、
教室のあと動きを見て教えてくださいと
必死で稽古している。

昨年とあきらかに何か彼の中で変わった。
多分生きがいの一つになっていると思う。

何か人を変えてしまう魅力が太極拳に
あるのだと思った。










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