立禅の時、吸う時は体を膨らませて、
その時大地から気を足裏から吸い上げるように、
そして吐くとき頭のてっぺんの百会は天に伸びて
関節は緩めるように。
これを意識するかしないかは、全然違います。
吐くときに関節は緩めるんだけど、頭が天に伸びていくように
首の後ろが引き上げられるようにすると
身体の中で上下の陰陽が調和して、背筋に気が通り、
手足末端の先まで気が通る感覚が身体の中で感じられて
眼球の奥深くがなんとも気持ちが良い。
そのゆっくりとした深い呼吸の吸う吐くの境目の感覚を
丁寧に感じていく。
立禅で訓練されたその呼吸が、いつの日か太極拳でも
この天に伸びていく首後ろの感覚で定式の形を取れるようになると
さらに深い呼吸でつなげて内側の陰と陽が広がりと上下感とが
感覚でつかめるようになると何とも心地よい。
楊名時先生が、先生の太極拳を気功太極拳とおっしゃった意味が
陰陽虚実の中に深く感じられてきた。
まだすべての動きの中で、広がりや上下の感覚が
感じ取れる域に達しない。
これが心息動が一致していくことなのだろうと
感覚的にとらえています。
バランスの感覚だとか、筋肉の感覚であるとか、
腰を使って動き、手が主導してないかとか力が抜けているかとか
気を付けなくてはいけないことが多く、
すべての動きの中で、呼吸の陰陽だけを感じて
動く事が出来ないけれど、
深い呼吸だけを意識して動く事が出来るようになると
もしかするとバランス感覚も力も抜けて
心息動が一致するのかもしれない。
そんなことを考えながら、立禅は、とても大切な
呼吸の稽古だと思います。
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