昨日のモーツァルティアン・フェラインの会は、こんな贅沢な時間を過ごしても
良いのでしょうかと思えるような、久元先生のレクチャー・コンサートでした。
19世紀を代表するピアノである(プレイエル・1843年製)と(エラール・1868年製)、そして、現代を代表するピアノ ―
ベーゼンドルファーとスタインウェイの4種類のピアノで演奏されるピアノソナタ
、驚くほどピッチの違う名器を瞬時に弾きこなされてしまう先生のテクニックの素晴らしさと音の違い、響きの違いをこころおきなく楽しめる素晴らしい例会でした。
例会のあとのパーティーで先生に呼吸についてと指のタッチについてとピッチの違いについて
おたずねしました。
それぞれとても勉強になるお返事をいただきました。
暗譜についても伺いました。
久元先生は、もちろん絶対音感がおありでしょうから、これほどの名器を次々と弾きこなされる時に
気持ち悪さを感じるようなことはないのかと思いました。
ピアノによって、そのピアノの最高の音が出るような調律をされているそうです。
なので、もちろんピッチが違い、プレイエルもエラールも海外で修理されたそうですが、
先生は、前の音は、すぐさま忘れる天才なのだと思いました。
すぐに忘れることが出来るのよとおっしゃっていました。
今のふれた楽器のドがドだと前のことを忘れて認識されるそうです。
はじめに、ピッチの違いを比べて聴かせていただき、現代のピアノとこんなに違うのかと思いました。
でも先生が演奏されて同じ曲の聴き比べをして下さったら、楽器の特性を強く感じて、
その音色の違いを存分に楽しむことが出来ました。
なぜかスタンウェイを写してこなかった。(-_-メ)
会場にぐるりと並べられた4台のピアノ。先生は、ご自宅にももう一台ベーゼンドルファーのピアノをお持ちだそうで、楽器との出会いをパーティーでお話して下さいました。
無理に頑張って楽器を揃えたわけではなく、人との出会いと同じ、人生の流れの中での出会いだったそうです。
このピアノを管理されているセレモアコンサートホール武蔵野の会場が素晴らしく、
湿度の管理も万全に、この名器を支えてらっしゃるんだと思いました。
また先生のピアノで演奏を聴きたいと思いました。
最後にショパンの別れの曲の演奏。心にしみました。
今日は、これから長野の太極拳の研修会に応援参加でしてきます。
返信削除山梨から6人参加です。(^_-)-☆