自宅前

自宅前
2013年5月18日現在の通り沿い。

2018年11月28日水曜日

太極拳と歌

太極拳をはじめたばかりの頃は、足と手と右左がわからなくなり、
あれ?あれ?と戸惑った事を思い出します。

また丹田を意識するなんてとても無理で、それより手足の動きが
気になりました。
とにかく形を覚えるだけに必死でした。

緩めるなんて知らないから、がっつり力強く型を決めていました。
もちろんだから止まるのは当たり前でした。

東京に行って今でも思い出すのは、慧先生のはじめの稽古で緩むことが大前提だと
言われた時の衝撃ったらなかったです。

今になると丹田もいつも意識しているし、力まないで動こうと思う事は、
とても自然になりました。そもそも一杯一杯だと緩めないから、
転身などの体重移動がスムーズにいきません。
上から乗せこんだ重心の移動しか出来ない。
太極拳の重心移動は、下から股関節から緩めていく。

ところで声楽を習ったり合唱団に入って面白い違いがあります。

オペラは、同じ音を出す時には、その音に向かって上から着地するように
高音を出します。
合唱団の先生がオペラは上から着地しますが、合唱の時の音へは、
下から上に持ち上げて歌うように指導して下さっています。
オペラ発声との違いです。柔らかい歌声です。

オペラの先生の前でついついこの合唱の下から音を合わせていく歌い方を
してしまったら、ものすごく叱られます。

気持ち悪いわねえ。音を頭でわかっているのになぜそんな出し方なの!と言われます。

だけど歌を太極拳で例えると、太極拳は、この合唱の下から音を出すのと似ています。
体重移動は上から体重は載せていかないで緩みで移動させるからです。

上から乗せ込んで重心を移動していかれる方も師範の先生でもたまにいらっしゃる。

でも慧先生の動きを見ていると、スムーズにいつも下から股関節の緩みで移動されて
います。

合唱の先生の指導の柔らかい歌声の方太極拳は採用です。

こう考えると何でもつながって面白いです。

PS
オペラもポルタメントという方法で音を下から移動する方法があります。
これは、そういう記号があるときです。

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