自宅前

自宅前
2013年5月18日現在の通り沿い。

2018年7月10日火曜日

三尖六合

最近この三尖六合の奥の深い言葉に魅了されています。

外面の美と内面の美が調和しなければいけない。
優れた武術の型は力と美の双方を備えていて、太極拳の美はその
完全な調和になるというものです。

鶴の舞の美しさを目指して、それは柔らかな動きと心のゆとりから
生まれるもの。

先日お茶の先生の所で次の用事が差し迫ったお仲間が急いでいるからと先に
お手前をして帰られた。
心がそこにないのです。
いつもしないような所作を無造作にしているのだけれども
まったく本人は気が付かない。
先生が、丁寧に扱うように伝えるけれども、
それどころじゃない。
ともかくお手前が終わり、慌てて帰られた。

でもお茶のお稽古に忙しいのだけれどもいらしたことは、
素晴らしい事で、先生は、そのことを称賛された。

お茶の極意、究極は、いらした方に恥をかかせない。
もしお茶の作法を知らなかったとしても、丁寧に何事もないような
心構えでお迎えする。

楊名時太極拳のはじめて稽古に来られた方にも
私は同じように思う。
はじめて太極拳を始められる方にぜんぜん出来ないと困ったり
恥ずかしがったりされる心を何も心配ないのですよと
思っていただけるように上手にフォローしたい。

話しがそれましたが、
三尖六合は、手、つま先、鼻の方向をそろえる事
さらに六合は内面の精(臓器)気(気血)神(神経)外面の肩と股関節、ひじと膝、手と足を
調和させていかなくてはいけないという教えです。

手の力を抜く、肩やひじの力を抜く、
太極拳の柔らかな動きに内面のゆとりや優雅さが加わった時に
はじめて美しく舞えるというものです。

心無くして太極拳を美しく舞える事はありえないところに、
難しさがあります。

心を落ち着け、今日も内面を充実させて、
世界の平和、皆さんの幸せ、皆さんの健康、災害にあわれた方に心を寄せて
今日も太極拳のお教室に向かいます。

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