自宅前

自宅前
2013年5月18日現在の通り沿い。

2018年12月8日土曜日

審査

昨日の午後、甲府北教室で、1年ぶりの審査会でした。

中伝3人初伝2人受けられました。

中伝の方は、昨年の初伝の動きを思い出し、それからみると驚くほど
落ち着いて動かれていました。
また初伝の方は、お一人は、
審査を受けると決められた時から、覚悟が違ったのだと思います。
正直やや心配でしたが、心配したのが申し訳ないぐらい素晴らしかった。

そしてもうお一人は、某先生のところからいらした方ですが、お話を伺うと
昔2年、最近2年続けられて、今回私の教室に入られてからは、
日が浅いのですが、もう十分動きも覚えてらして、周りに合わせようと動かれて
いて余裕が感じられました。

「なんちゃって太極拳が、ようやく本当の太極拳が出来る」と言われています。
何だってここで吸うここで吐くばかり稽古させられたんだろうかと
おっしゃっていました。
そうですね。呼吸自然という稽古要諦があるように、
慧先生もこの間の研修会で、どこで吸うとかどこで吐くという事を気にする
ことはなく、その方の体調に合わせてゆっくりな動作がおのずと深い呼吸に
繋がります。とおっしゃっていました。

もちろん武術の要素では、拳制呼吸法でもありますが、楊名時先生がとてもゆっくりな動作の太極拳にしたためにより八段錦のような気功の要素が多くなった
私たちの太極拳ですから、呼吸にこだわらなくて良いですね。
名時先生がわざわざ呼吸自然という言葉を稽古要諦に入れられたのは、
太極拳に武術的要素を減らして気功要素を増やしたかったからわざわざ
呼吸自然という言葉を24しかない稽古要諦に入れられたのだと私は思っていて、
そのようにつくづく感じる今日この頃です。

この楊名時先生が24選ばれた稽古要諦を大切にして、楊名時24式太極拳の
エッセンスでもあり、先生の考え方が深く入っているこの稽古要諦を読み解いて
いくことは、とても重要ですね。この稽古要諦を無視した指導は、何かやはり違うでしょう。

沢山ある古い文献からわざわざ24選ばれたのですから。

さて中伝の3人の動きがまた動の中に静を求めると
言いましょうか、初伝の緊張感から解放されて、実におちついて動かれている
姿に感動しました。
審査を受けるという覚悟は、一瞬にしてその方の持っている
レベルを引き上げてしまうんだとつくづく感じた昨日の審査会でした。

このお教室には、筑波から引っ越されてきて、私の教室から師範をはじめて受けられた
方がいらして、皆さんに審査を受ける事の良さを伝えて下さいます。
この師範の方も某先生のところから来て下さいました。

そのような出会いを作って下さった某先生にも感謝の気持ちです。
山梨県の陰陽の世界だと感じます。

0 件のコメント:

コメントを投稿