自宅前

自宅前
2013年5月18日現在の通り沿い。

2016年4月29日金曜日

心静用意

心静用意 (シンジンヨンイ)と中国語で読みます。
私は、準師範を慧先生のところで取らせていただいた時に、
何か稽古要諦のなかから一つ選びなさいと言われて、
この言葉を選びました。

心静で平らな心とはどういうものか、楊名時先生は、
このようにおっしゃっています。

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先ずは、心は、争うことなく静かに持っていくこと。
気を平らかに持っていけば安定して落ち着きある心になります。
心を静かに持っていくと、不平、不満、いらいらがなくなっていきます。
心が平らで気が静まっている。この状態が、健康の源、基本
なのです。「心平気静」の状態が人間の身体の中に備わっている
自然治癒力をひきだすのです。生きる力を発動するのです。

養生は、心静かに、平らかに、何事も不平不満がないという
状態から出発します。
これが長寿の秘訣で健康太極拳を志す者の実感であります。

静というのは一番戦える力を持っている。秘めている状態。
だから乱れがなく静かで美しい。
自然な呼吸法、山の中や自然の中で行う呼吸法、禅のように
立って行う立禅の呼吸法。
医家、武術家を合わせた流れ。

医家は、漢方医学的な気功、身体を治療する気功、
武術家は、気を鍛錬して武術を磨く気功。

さらに芸術的なものを加えたい。
にじみでるようなしなやかさ、やわらかさ、美しさ、
それは、内面からにじみ出る気から発するのです。

自分を治すのは自分、お医者さんは助けてはくれますが、
医者は、あなたの身体を柔らかくしてくれるでしょうか?
心を静かにして平らかにしてくれるでしょうか?
何の不安もない状態から発する気こそが素晴らしい気なのです。
あなたの心がいらいらし、不平不満に満たされていたら、
良い気は出ません。

私たちは、素晴らしい心と言う城を持っています。
その城は、一人一人かけがえのない城です。
幸せと健康を作る城です。

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私は、この楊名時先生の言葉がとても好きで、
この稽古要諦を選び、将来をかけて、内面からにじみでるような
気を美しいものに磨いて太極拳を舞いたいとこの稽古要諦を
選びました。
自分だけじゃなく一人一人のかけがえのない城を大切に思って
指導を心掛けていきたいと思っています。

まだまだ未熟ではありますが。。。。。。

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