幸せのの時間

楊名時先生は、感謝する生活の中に怒りはありません。
とおっしゃいます。

人間は、自然に逆らわず、自然と一体になるとは、
人と人が仲良くなること。

些細な事にとらわれない事。

幸せになるための時を作りましょうとおっしゃる。
それは、八段錦をして24式をする時間。

教室で、何となくぎくしゃくした関係の仲間が、
同じゆったりと動く動きの中で、いつの間にか心を通わせていく幸せの時間。

私は、指導していく中で、太極拳の細かい動きや稽古要諦など慧先生や進先生に
教わった事をかみ砕いてわかりやすく伝える事はもちろんですが、
心が穏やかになれる空間や時間を作ることが出来るように、
それが一番ではないかと思うようになりました。

ゆったりした心になれるように、太極拳の動きで力を抜く事よりもさらに
心の緊張を解く事が出来るように、
そんな幸せが感じられるような時間を作らなくてはいけないと思うようになりました。

それには、まず自分自身が一杯一杯にならないで、
大きな杯になることが大切だと思う。

生活そのものも大事にしたい。
掃除も洗濯も食事も丁寧な家仕事をしたい。
心が豊かであること、包容力があること、
忙しさに追われ、また忙しさを求めて生きてきた。
でもその忙しい中に自分を見失わないように、
忙しいからと心を忘れないように、
私らしく生きたいと思うのです。