昨日の審査は、私は胴着で行きました。
審査の日はいつも胴着です。
胴着を着ると心が引き締まります。
またお教室の気場が変わるように思います。
お二人とも緊張の中にも柔らかく美しく動いていらっしゃいました。
お二人というのは、お一人よりまた良いですね。
お一人は合わせて動こうとする心づかいが見られ、背中にも目があるような
気配を感じて動かれたそうで、繊細なそういう感覚が素晴らしいと
感じ、初伝は、お一人は動きを見てはいないのですが、私の教室に来られてから
お二人とも成長を感じられた。
1年前、突然初伝をとったから上達したわけでもないのに、
この1年間のお二人の積み重ねて稽古された年月が、
感じられました。
15年以上稽古を続けてきた私もまたここ1週間ぐらい違う感覚が得られている。
楊名時八段錦・24式太極拳の奥が深いところで、
この違う感覚は、上り坂で感じられるものでもなく、突然ジャンプするような、
日々の積み重ね丁寧に動いていくことで、歩みを止めずに続けて来て良かったと
思える感覚で、感じられなかったところにまろやかな感覚や、孤形の動きが
あったと思えたり、自分が以前ここは角で直線で動いていたなと感じられる部分です。
股関節の緩みで重心の移動があると言葉でわかっていても身体がなかなか
わからなかったことが、ここ1年、自分の中で理解が進んだと気づく事だったり、
様々ですが、24式いつものように動いた中に突然ハッと気が付いたりする。
これが楽しみで、続けている。
年齢を重ねた自分がまたどう身体を使っていくのだろうという楽しみもある。
継続は力なり。
ある時は、自分じゃなく他の人の動きばかり気になる時期があったりする。
いろいろな自分と向き合い今の自分に至った。
だから、情熱が続くわけではないということも理解できるし、
それでも少しの火でも良いから続けて欲しい。
一生の宝物になるとわかるから。
0 件のコメント:
コメントを投稿