同じ事を繰り返す間に、所作がだんだんと身についていく。
お茶の所作に理屈もあり、無駄のない所作になっているけれども
なんだこれ?という動きもある。
決まりだから仕方がない。ただただ回数年月重ねていく。
継続は力で美しいお手前になる。
樹木希林さんの日日是良日
の映画の中での所作は美しかった。長年お茶を習っていらっしゃったらしい。
そうじゃないといくら女優さんでもあの演技は出来ないのがお茶だと思う。
さて太極拳だけれども、これがまたもちろん元は武術だから
敵との攻防など考えての動きでもあったりするから、
その意味を理解していた方が絶対に良いなと思う理屈っぽい考えも
私にはある。
でもそれだけでは、やはり足りない。
自分で動きを見て手だけの動きじゃないんだと今はすぐにわかる。
手で動かしてると思える動きはとても目につく。
それがわかってきた7年前頃に長く続けている先輩がいらっしゃるお教室で
説明した。
これがまったく通じない。
「それは、あなたが東京で習って来たからわかる事なんじゃないの!
私たちにはわからないわよ!」と言われた。
しばらく悩んだこともあったけど、昨日そのお教室でお伝えしたら、
皆さんの理解が進んでいて、とても納得された様子でした。
ああ7年の年月がこのお教室の皆さんの成長につながったんだと
よくわかりました。
7年の間に手で下すんじゃない。内側が緩んで降りていくとか
手だけで開くんじゃない、内側から開かれて手は最後に開いていくとか
様々な場面で説明してきた。
気が付いた時には、いつのまにか手で動く方が減って来た。
お教室全体の成長を感じた昨夜でした。
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